全国で指名NO.1の女性店長は札幌にいた!東京をも凌いで指名を集められる理由とは?
2021年8月1日(日曜日)
全国に60店舗ものヘアサロンを展開するanemoneグループ。社員と業務委託の美容師さんが働くハイブリッド型のヘアサロンですが、グループの中で指名NO.1の美容師さんが札幌にいるといいます。東京などの大都市圏の美容師を凌いで活躍できる理由はなんなのでしょうか? lico札幌駅前店の店長・小松亜弥香(こまつ あやか)さんに伺いました。
雑談の内容を覚えておくことが指名に繋がる!? とにかく接客が大好き
anemoneに参加したのは5年前。当時はブライダルの仕事をしようかと迷っていた時期だったのですが、anemoneで働いていた専門学校時代の同級生の勧めもあり、美容師を続けることに。今働いている札幌店がちょうとオープンするという話を聞いて立ち上げのときのメンバーに加わりました。 美容師としてはanemoneが4店舗目。以前は社員として働いていましたが、現在は業務委託で、お給料は爆発的によくなりました。たくさん働けば働くほど収入は増えるので、「指名のお客さんをつけよう」というモチベーションに繋がっていますね。 実は、この取材を受けるまで社内での指名NO.1ということは知らなかったので、「社内NO.1になりたい!」と意気込んでいたわけではありませんでした。集客はクーポンサイトがメインでSNSでの発信もあまりしていないのですが、初回にフリーで入ったお客さまに次回の指名を入れていただくように努力はしています。 例えば、季節ごとに旬のスタイルを提案したり、次回提案をしたり、カラーなど「1回の施術ではこの色になりませんよ」ということを伝えたりすることもあります。でも、私の強みは何よりお客さまと話すことが大好きということかもしれません。ヘアスタイルのことだけでなく、何気ない雑談も内容を絶対覚えているんですよ。カルテに書いて覚えているというわけではないのですが、学校の話や将来の夢の話など前回話したことは忘れないようにしています。 ただ、私は美容師になったばかりの頃は接客が苦手だったんです。今の姿勢はアシスタント時代に自分の師匠の姿を見て身につけたもの。中でも、年配のお客さまに技術と接客を褒めていただいたことがあるのですが、いろいろな経験を積んでいる年上の方に褒めてもらえたのがすごくうれしかったんです。そういったお客さまの暖かさに触れていくうちに、どんどん接客が好きになっていきました。店長としての課題は多いけれど、スタッフの成長を見られるのが楽しみ
anemoneで働きはじめてから現在5年目。今年の1月には店長になりました。今は、役職につきたくないという美容師さんも多いと思いますが、私も実は当初は店長をやる気はなかったんです。でも、前の店長にお世話になった恩返しがしたいという思いで引き受けることに。業務内容としては、店舗の売上管理やスタッフの教育が増えたので、正直大変ではあります。若いスタッフの中には、経験不足からお客さまへの言葉遣いや立ち居振る舞いなどで至らないこともあるため、「こうした方がいいんじゃないかな」とアドバイスをすることもあります。 lico札幌駅前店は社員と業務委託、両方の美容師が働いていますが、同じ店で働いている以上は一つのチームということを意識してコミュニケーションを取るようにしています。スタッフの人数が多ければ多いほど大変ですが、みんなが成長していく姿を見ているとやりがいを感じます。 これからのお店としての目標は、もっとお客さまに来ていただいて活気のある店舗にしていくこと。私自身は、美容師として誰かの役に立っていければいいなと思っています。本当に人や接客が好きなんですよね。札幌は美意識が高い顧客が多く、来店頻度も高め
札幌はおしゃれな人や美意識が高い人が多い街。ヘアサロンへの来店頻度も1か月半〜2か月という人が多いように思います。 東京などの大都市の場合、サロンの数も多いので初回で来店しても他のサロンに目移りしてしまって次回の来店に繋がらないことも多いと聞きますが、札幌では、技術がしっかりしていれば気に入ってくれて2回目以降は指名してくれるお客さまも多いです。美容師さんにとっては働きやすい場所だと思います。 個人的には、東京に進学したお客さまが帰省の際に来店してくれると、「東京に勝った!」という感じがして嬉しいです(笑)。 うちの店舗は、営業時間が12時間あり長いので、美容のことを1日中ずっと考えているような「美容バカ」の人が向いているんじゃないでしょうか。撮影で東京に行くこともありますし、いろいろな「やりたい!」を叶えてくれる会社です。プロフィール
lico札幌駅前店
店長/小松亜弥香
札幌ビューティーアート専門学校卒業。札幌市内の3店舗を経てlico札幌駅前店に業務委託美容師として参加。
確かな技術と温かな接客で顧客からの信頼を集め、グループ内の指名NO.1に。2020年からは、同店の店長も務める。